増田有華さんを応援しながら英語学習+α

増田有華ファンが英語学習に悪戦苦闘する日記

映画『マチネの終わりに』を見て

2019年12月1日(日) MOVIX亀有 9:25-11:40
ガラガラで,30名はいなかったと思います。

私は原作はKindle版のサンプルで,序文と第1章しか読んでいません。
そんなわけなのですが,映画を見る前に,序文と第1章,とくに第1章は
絶対に読んでおいたほうがいいです,と原作の宣伝をしておきます(笑)。

映画の裏テーマは女性マネージャー早苗の愛の形だったのだなあ。
やらかしの動機は「演奏家蒔野が壊されたことへの怒り」なのか,
はたまた「単純な女としての嫉妬」からか,おそらく両方なのだろうけれど,
うまく読み取れませんでした。
NY公演前の突然の告白の真意はどこにあるのか。
「贖罪意識」からなのか。
原作の第1章を読んだ感じでは,早苗が映画のように
大きな役割を演じるとは思えなかったので,意外でした。
「未来が過去(の認識)を変えてしまうことがある」というテーマを
原作では理解できない女性として,描写されていましたから。
困ったことに,私の「老化」現象のひとつとして,女優さんのビジュアルの
受容許容度・範囲が,狭くなっているということがありまして,
桜井ユキさんが駄目。一番,熱演していて,いい演技をしていると思うのですが,
とにかく駄目。本当に困ったものです。無理やり理屈をつけるとほくろの位置が
駄目なんだなあ。すいません,こんな事書いて。
お詫びに,NHKで『だから私は推しました』の再放送があったら,
きちんと見ます。
あ,『G線上のあなたと私』見ればいいのか,と思いきや,
真魚さん,苦手だったことを思い出しました。

通信社でテロがあったときにエレベーターの中で,スマホを使って,
報道内容の動画を作るジャーナリスト魂を見せる描写は
私は大好きです。原作の該当部分を読んでいないのですが,
原作ではイラク自爆テロの場面に遭遇しているのではないかと
想像しています。
洋子は操れる言語が英語とフランス語と少なくされてしまっていました。
映画では『幸福の硬貨』の監督の義理の娘とされていましたが,
原作ではどうだったのでしょうか。多くの言語を操れる動機が父親に
あったような描写から,私は勝手に実の娘と考えていました。

蒔野のコンサートでの闇の描写は,演奏の不出来の暗示というよりも,
グルードの「演奏は恋愛である」から来ている表現なのかなと感じました。
東京では,「恋愛に落ちたとき」,マドリッドでは,
「恋愛という迷路を彷徨ってもがいている」みたいな感じでしょうか?

ギターの師匠の古谷一行さんが演じる祖父江のマドリッドでのシーンで
「パリは女性がきれいに見えて,毒」という台詞がありましたが,
私にとっての女性がきれいに見える都市の序列は,
マドリッド>パリ>ニューヨーク>東京。

リチャードは,経済学者ではなくて,経済学のPh.D.を持った
投資ファンド関係者の設定なんだなあ。
もし大学教授設定だったら,二番目の奥様は教え子,
Paul Krugmanとか,Robert Lucasとか。。。 (笑)

映画を見た際に,困ったことの一つは,『マチネの終わりに』上演前に,
岩井俊二監督の『ラストレター』の予告編が流れたこと。
『マチネの終わりに』を見ている途中から,福山雅治さん,
『ラストレター』の方が,いい役じゃないかなあとか,
『マチネの終わりに』で石田ゆり子さんに代えて,
松たか子さんだったらどんな感じとか,
考え始めてしまいましたから。

音楽はとても切なさを感じさせてくれたけれども,
「切ない」大人の恋愛物語としては,成功しているとはいえないと思いました。

映画鑑賞後,急に,ワグナー『トリスタンとイゾルデ』の「愛の死」を
聞きたくなり,iPhone SEにイヤホンを刺して,Youtubeで,
前奏曲と愛の死」を聞きました。

これから,英語のテストを受けに行くという雰囲気では完全に
なくなっていました。orz
英語のテスト前には,『FROZEN II』字幕版を見るべきだったと思うも,
後悔先に立たず。orz

Good bye!

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